Facilitatorアプリとは
ワークショップにおいて参加者のメタ認知を表出し,教育的効果を高めることができるアプリケーションです.メタとは「高次の」という意味ですから,自分が認知していることを高次のレベルで認知することを支援するためのアプリケーションというわけです.
もっと簡単言えば,自分を俯瞰して認知していることを理解して更に認知を深考えることを支援するためのアプリケーションです.
レゴ・シリアス・プレイ・メッソドの資格を持つファシリテータと看護シミュレーション教育におけるファシリテータの意見を取り入れ,改良と評価を繰り返して完成させました.
ワークショップの画像や俯瞰的に表示される画面上で参加者の行動に対する気づきを直感的に重み付けできることと行動軌跡の記録と再現が,ファシリテータに気づきを与えると共に参加者のメタ認知を促してくれます.何ができるのか
ファシリテータと参加者のために
・ファシリテータの着目点の重要度合いを可視化できる.
ファシリテータが気になった点を写真,メモ,音声,動線などを使って記録できる.
一場面のどの部分に着目したのか,その重要度はどれくらいなのか直感的な重み付けを可能にしてくれます.
・当日の様子を思い出しやすくしてくれる.
写真,メモ,音声,動線などの機能によって当日の様子を思い出し易くしてくれます.
その時々の振り返りが容易になり,ポイントとなる時点をファシリテータと参加者が共有し易くなります.特に人の動きを指でドラッグして記録・再生させることができることで単に着目した点にとどまらない気づきを与えてくれます.
ムービーの記録と違ってデフォルメした動きの記録ができる点がポイントです.
・相互に使用することで理解を高めることができる.
ファシリテータが参加者に提示して相互に振り返ったり,参加者同士だけで使用することで積極的な利用効果が期待できます.
どんなワークショップであれ,何らかの教育効果を目的としているはずですから,何が得られたのか,どうすれば良かったのか,などを振り返り的確にそれを伝えることは重要です.
どのような機能か
気づきの可視化と重み付けが可能
起動画面
新規ワークショップの作成,過去のワークショップの閲覧などがここからスタートします.
カメラ撮影と人の動きを再現
- カメラ撮影すると画像ライブラリとして画面下部に時系列で表示されます.
- 参加者の動きは,人のカタチをしたアイコンをドラッグするとラインが引かれます.後で動きの再現が可能ですから動きの順序の確認ができます.
着目点に重み付けと記録
- 気になった点に円を付け,その大きさと色で重み付けを可能にします.
- メモ,音声で気になったことを記録に残すことができます.
振り返りを支援
当日の様子(例:看護シミュレーション教育)を振り返ることで,どの時点で何をどうすればよかったのかなど指摘でき,教育効果を高めることができる.
看護シミュレーション教育
1.転落児に走り寄る
アプリによるチェック
左:プリセプター・母親役
中:学習者(入職6ヶ月新人看護師)
右:ファシリテーター
2.抱き上げ
3方向カメラからチェック
その場で考えたことは口に出しながら行動する(think-aloud).デブリーフィングの場面で良い点・悪い点をフィードバックする.口頭で申告すれば行動しなくてもよい(血圧を測定するなど).
4.ベッドへ戻す
母親(役)に柵下げを依頼
母親(役)にナースコールを押してもらうよう指示またはタオル等で創部を圧迫してもらうよう指示.
6.プリセプターの促し
行動の促し
学習者の判断の迷いへの指示・行動の促し.
患者の意識状態の確認(刺激に対する反応,眼球運動,嘔気嘔吐など),患者の受傷状況の確認(打撲による裂傷,創の大きさ,深さ,出血量)など.
8.アプリを通した教育
2段階教育
ファシリテータ>プリセプター>新人看護師という二段階教育方法のシミュレーション教育は,これは本やシナリオからだけでは気づかないことを気づかせることができる.
必要な機能・要素
参加者のメタ認知を促し,参加者同士の積極的な会話を促すために
4点に集約
• 客観的に見ることのできるファシリテータに参加者の行動を撮影させ,その画像の注目点をマーキングする機能.
• 参加者の導線を記録し,導線上にマーキングできる機能.
• また,その注目度合いを円の大きさと色で重み付けできる機能.
• マーキングに対して文章と音声のメモを保持できる機能.Appleアプリ
iPad,iPad mini用アプリ
Apple アプリ
言葉では表現できない重み付けが可能
iPad,iPad miniでご利用になれます.データはiTunesでバックアップ可能です.(AppStoreから販売予定)
[特許 6603833]
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